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食べる という事 ~身体の栄養となるもの食べていますか?~

 

1日3回食事をして、好きな時に間食をして、頑張った自分への『ご褒美』という名のスイーツを食べる。

子供には、「野菜をちゃんと食べなさい!」 「よく噛んで食べなさい!」 「お菓子食べ過ぎないよ!」と日々言い聞かせているのに、正直自分はどれもちゃんとできていない・・・ 忙しいを理由に、自分の食事に意識を向けてこなかった気がします。 今回、井上レディースクリニック専属の管理栄養士の原稿を読んで、グサッと自分の心に刺さることが多々ありました。

食事は食べて当たり前、時間になったから食べておこう、そんな感覚になってしまっていました。 実際に自分でもこれでは駄目だと薄々は気づいていて、疲れやすかったり、口内炎が頻繁にできたり、甘いものばかり食べたくなってしまったり・・・身体は正直で、いろんな形で「このままじゃ駄目だよ!!!」とサインを出してくれているのだと思います。

今回の元気の素、私の様に食事が『当たり前の事』になってしまっている人に是非読んでいただきたい内容です。

 

井上レディースクリニックに努めて、1年半が過ぎました。

前職では厨房内での給食管理を主に行っていて、直接患者様と関わる機会はありませんでした。現在はお食事や栄養について患者様と直接お話させていただく機会も増え、日々勉強中です。

健康やダイエットについての情報が溢れている現代、正しい情報の選択がとても大切になります。正しい情報の選択をするためには、栄養の基礎を理解した上で、ご自身の体調をみながら、プラスアルファで食材を足したり、選んだりすることがポイントだと考えています。

栄養の基本とは、5大栄養素【炭水化物・たんぱく質・脂質・ビタミン・ミネラル】+水分です。

皆さんは、毎日3回のお食事、どの様に選んでいますか?

最近は、簡単でお手頃価格で食べられる食品が増えていて、とても便利にお食事を済ますことができます。しかしよく考えてみると、簡単にお手頃価格で食べられる食品のほとんどは、糖質中心のものが多くなっています。例えばコンビニではカップラーメンや菓子パン、おにぎり、温めて食べる麺類や丼ものなど。外食であれば、パスタやうどん、ラーメン、ピザなど。

これらの中心は糖質であり、お肉やお魚などのたんぱく質が少なく、食物繊維がとれる野菜も少量です。

なぜ糖質をとりすぎるといけないのでしょうか?

糖質をとるメリットは、身体を動かすエネルギー源になることです。

デメリットは、とりすぎてしまうと高血糖によって血管の負担が大きくなってしまったり、食後眠くなったり、だるくなったりと、すぐに症状として出るものもあれば、日々の積み重ねで糖尿病などのリスクが高くなってしまうこともあります。

最近ではロカボや糖質制限という言葉が身近になり、意識されている方も多いのではないでしょうか。

タンパク質や脂質には必須アミノ酸や必須脂肪酸という言葉があるように、必須でとっていく必要がありますが、糖質には必須の言葉は使われていません。健康でいるためには、身体を動かす源の糖質も必要ですが、それ以上にたんぱく質や脂質を意識してとっていくことが大切です。

ただ、食事を気を付ける際には、カロリーや糖質量に注目する方がほどんどです。

栄養のお話をする際に、ずっと無理なく続けられる食事の提案をできるように常に心がけています。患者様の中には、ストイックにカロリー制限や糖質制限を行っていた方もいましたが、体調的にも精神的にも問題なく行えている方はほとんどいなかったです。

カロリーや糖質を気にしすぎて食べることが怖くなってしまったり、エネルギーを抑えすぎて痩せにくくなってしまったり、食事制限を行っていた反動で妊娠をきっかけに過食してしまったりなど、食事が楽しくなくなってしまっているように感じました。

栄養指導した方に共通していることが、もちろん食事はきちんとされていても、食事内容をみると不足している栄養素があったり、偏った栄養になってしまっていたりと、質的栄養失調の方が多いように感じました。

まずはしっかり栄養を満たして、不足している栄養素を補っていくことが、健康やダイエットの近道だと考えています。たんぱく質や脂質が不足したまま、糖質を減らしても、精神的にも体調的にもあまりいい結果は期待できません。

肉・魚・卵などのたんぱく質をしっかりとりつつ、食物繊維がとれる葉物野菜やきのこ・海藻を食べて、主食にご飯を食べる。

偏らず食べることが、基本的ですが1番大事なことです。外食やコンビニを利用する際も、まずはたんぱく質がとれるものを選んで、次に食物繊維がとれるものを選びます。そして最後に主食となるご飯やパンなどを選びます。最初は意識しながら行い、習慣化していきましょう。継続して行い、栄養を満たしつつ、理想のイメージに近づく為に、糖質量やたんぱく質、脂質の量など調整していきます。

栄養と体の不調は関わっていないようで、とても繋がりが深いです。甘いものがやめられない、イライラや食後の眠気やだるさ、全てではないですが、栄養が大きく関わっていることも多いです。

毎日3回のお食事、今日を機会にぜひ振り返って、明日から是非意識してみてください。

私自身も理想の体型になるために、栄養や運動について学び、ひとりでも多く食事や栄養で悩んでいる方の力になれるように、今後も頑張ります。

 

                           管理栄養士 高橋 果歩

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