助産師

大丈夫。 ~コロナ禍を駆け抜ける妊婦さん・ママ達へ~

 

『助産師さん』と聞いて、どんなイメージをお持ちですか?

私自身、妊娠・出産を経験するまで、(お産の時に先生の傍にいる人)という、漠然としたドラマで観るようなイメージしかありませんでした。 実際は、妊婦健診から産後まで、とても密に関わってくれる存在でした。 産後に助産師さんに会った時は、なんだか親戚に会ったような気持ちになったのを覚えています(笑)

コロナ禍でいろんな制限があるなか、妊婦さんもママも、たくさんの不安を抱えていると思います。 井上レディースクリニックの助産師たちは、少しでもその不安を取り除けるよう取り組んでいます。 感染対策を徹底しつつ、なるべくこれまでと変わらないサポートを提供できるように。

産科外来を担当する助産師から、コロナ禍を駆け抜ける妊婦さん・ママさんへのメッセージをお届けします。 優しく、穏やかに、でもビシッと指導してくれる、大阪弁が可愛らしい助産師です。

 

夫の転勤で東京へ来て5年。いまだに大阪弁で毎日過ごしています。 外来で患者様とお話ししていると、「関西の方ですか?」と声をかけていただくことも多いです♪

外来では妊婦健診や、院内助産院の助産師外来、1ヵ月健診等で患者様とお会いします。 約10ヵ月の妊婦健診で少しずつ顔なじみになれた妊婦さんが出産し、1ヵ月健診で赤ちゃんを抱っこしてきてくれた時は、本当にうれしいです!

元気なお母さんから、元気な赤ちゃんが産まれてくることが、私たち助産師の願いの1つです。そのために、外来で自分にできることはなんだろうと、日々考えています。

コロナ禍というこれまでにない状況下のなかで、妊婦さんも産後のママも、本当に頑張っていると思います。

妊婦さんに対しては、 『こんな大変な中、産もうと思ってくれてありがとう!!!』 と、心から思います。

以前は妊婦健診にパパも一緒に来て、エコーを見ながら赤ちゃんの成長を感じることができたり、マザークラスに二人で参加してもらったりできましたが、今はそれができない分、パパとの温度差が生じていないか心配です・・・

さらに、人と会う機会がグッと減り、不安や心配なことを気軽に相談できる機会が減ってしまっているはず・・・ ただでさえ不安に感じる妊娠、出産、育児なのに、1人で全てを抱えてしまっていないか気になります。

だからこそ、診察の時は少しでもリラックスして医師とお話ししてもらい、心配に思っていることや、不安に感じていることが軽減され、安心して帰ってもらいたいと思っています。 診察内だけで時間が足りない時は、院内助産院の助産師外来でゆっくりと話せる機会があるので、是非活用して欲しいです。

妊娠、出産は心身共に大きく変化します。そして待ったなしにやってくる育児!そんな大きな出来事を、ママが一人で抱えてしまわないようにして欲しい。

ママにしかできないこともあるけれど、周りに手伝ってもらえることは手伝ってもらって欲しいです。

それから、手を差し伸べられるのを待つのではなく、辛くなった時周りにSOSを出せる力もつけて欲しいと思っています。

ネット上に溢れかえっている情報も、ママ達を悩ませている原因の1つです。 なんでも検索出来て、便利なものですが、ネットで何でも情報を得ることのできる今だけれど、どれが正しくて、どれが間違っているか、わからなくなることもありますよね。そんな時は、私たちに相談して欲しいなと思います!

実際に出産するのはママ自身。 私たちはそのお手伝いをさせてもらう。自分が産むという気持ちはしっかりと持って、出産に臨めるよう、サポートしていきます。

妊娠がわかってすぐに完璧な親になれる人はいないと思います。 今、こんな自分が親になれるのだろうか、親になるんだからしっかりしなくっちゃと、不安に思っている妊婦さん。

大丈夫。

周りも応援します。

産後のママ、大変ですよね。育児のやり方なんて、100人いれば100通り。色々試しながら、やっていきましょう。何かヒントになることがあるかもしれないので、必要な時は連絡くださいね。

                              助産師 河原 尚恵