女性 ヘルスケア

10月はおっぱいについて考える ~ピンクリボン月間は自分の身体を守るチャンス~

2021年も残りおよそ2カ月となりました。

今年の婦人科検診はお済ですか?

10月は世界的に『ピンクリボン月間』として指定されています。

 

ピンクリボン、ご存知ですか???

 

日本でこの言葉が広く周知されるされるようになったのは、欧米諸国と比較するとまだ最近の事。

数年前、相次いで著名人の方が乳がんであることを公表し、一時は大きく取り上げられました。観光名所のピンク色のライトアップや、企業のピンクリボンへの取り組みも、クローズアップされるようになりました。

しかし、日本での乳がん検診率は、あまり大きく伸びていないのが現状です。アメリカでは約80%の検診率に対し、日本ではおよそその半分・・・

 

どうして検診を受けないのですか?

 

-費用が高いから

-まだ若いから大丈夫

-元気だから大丈夫

-40歳過ぎたら市区町村で受けられるから、そしたら受ける

 

など、それぞれいろんな理由があるかと思います。

 

ですが、身体の中は見えません。お医者さんも、検査をしてもらうことで初めて診察ができます。いつ、どこで乳がんという芽が顔を出すかなんて、誰にもわからないのです。

もちろん、他の病気にも同じことが言えます。

 

乳がんは、早期発見・早期治療でその後の生活が大きく変わってきます。アメリカでスタートしたピンクリボン活動は、早期発見、早期治療、そして有効な検診情報の発信、乳がん患者様への理解を伝えるためのものです。

 

これまで、井上レディースクリニックでは、井上裕子院長を筆頭に、検診の必要性・重要性を様々な形で発信してきました。毎年10月は特に力を入れ、スタッフが同じユニフォームを着用します。

どうしてここまで強く皆さんにお伝えするのか・・・

そこには、井上院長の思いが込められています。

 

 

「日本でも9人に1人が乳がんになる時代。

アメリカの7人に1人に近づいてきている。

日々の外来の中で、乳がんを宣告しなければいけない人も増えてきた。

忘れられないカルテもどんどん増えていく・・・

検診を受けて、早期発見できれば、その後の未来が大きく変わる。

だから、皆に正しい検診を受けてもらいたい。」

 

 

院長先生がよくお話されることです。

 

人生100年時代と言われる今、いかにして健康的に歳を重ねるか。自分らしく過ごしていけるか。重要ですよね。皆さんの一歩が、皆さん自身の健康を、そしてその先の未来を守る一歩につながります。

 

 

乳がんは、40~50代が好発年齢ですが、今は若い方の発症も増えてきています。多くの市区町村で推奨されているのは、40歳からの検診で、無料クーポンなどもその年齢に達しないともらえません。会社で実施されている方もいるかもしれませんが、ご自身に合った内容が受けられるかは、わかりません。

当クリニックでは、自分に合った検診方法を相談し、有効な検診を受けられる、任意型での検診をお勧めしています。1年に1回なのか、エコーだけ、マンモグラフィも併用した方がいいのかなど、医師と相談しながら決めていきます。

定期健診と併せて行ってもらいたいのが、月に一度のセルフチェックです。生理が始まってから一週間後くらいに、入浴時に泡立てた石鹸を手に取り、のの字を書きながら胸全体、そして脇の方までまんべんなく優しく触れてみましょう。入浴後には、両手を挙げて鏡の前に立ち、形の変化も観察しましょう。もし、少しでもいつもと違うことがあれば、迷わず、後回しにせず、お近くの病院を受診しましょう。

 

井上レディースクリニックでは、10月いっぱいピンクリボンキャンペーンを行っています。お誕生月割引などもあります。しばらく検診を受けていない方、これまでに一度も受けていない方、ぜひこの記事を読んで下さったのをきっかけに、乳がん検診を受けてください。

合言葉は、『自分のおっぱいは、自分で守る!!!』