ヒントは自分の経験の中に
井上レディースクリニックの産科に設置されているモニターや、クリニックからの情報が配信されているフォロママWEBで、助産師が笑顔でストレッチやエアースイミングを行っている動画を観たことがありますか?
この動画を担当している助産師、実は全国JOCジュニアオリンピックの決勝出場経験があるのです!今回、動画を作成するに至った経緯、そして動画配信への思いを教えてくれました。
私は、3歳から水泳を始め、18歳までクラブチームに所属していました。種目は、自由形・平泳ぎ・メドレーリレーです。ジュニアオリンピック決勝出場や、東京都中学生体育優良生徒として表彰していただくこともできました。
毎日のように練習をしていましたが、高校2年生で記録が伸びなくなり、腰を痛めてしまい、選手引退を決めました。腰痛治療のため通院を続ける中で、看護師さんのケアに触れたことが、看護師を志すきっかけとなりました。
看護師として、都内の総合病院の呼吸器内科で4年間看護師として呼吸器看護、ターミナル看護を学びました。ターミナル看護で患者様やかぞくの看取りケアを通して、新しい命の周産期看護にも興味を持ちました。
『人の一生を看護ケアできる看護者でありたい!』と、再度助産師学校へ進学しました。
助産師学校卒業後、3年間NICU・GCUで勤務しました。
早産児のディベロップメンタルケア(早産で生まれた赤ちゃんを外的ストレスから守るケア)の重要性を学びました。
お産に携わりたく、井上裕子院長先生の「お産介助技術は、私が教えてあげるわ。」という一言で、井上レディースクリニックで働かせてもらうことを決めました。現在2年半経過。日々妊産褥婦さん・母児のケアにあたっています。
競技として約15年間続けてきた水泳は、楽しんで泳いでいたとは言えませんでした。ですが、日々の業務に対応できるだけの体力があるのは、泳ぎこんでいた日々の賜物だと思っています。
昔読んだ本に、「考えがまとまらないときや、気持ちが落ち込んだ時は、心拍数をあげてみる。そうすることで全身に血流が回り、スッキリする。」と書いてありました。仕事で疲れ、モヤモヤした時にスタジオYOUのプールで泳いで帰ることがあります。確かに、身も心もすっきりします!
新型コロナウイルスの流行により、日々運動できていた環境も自粛になり、皆さんも思うように運動できない日々が続いていると思います。助産師として、妊婦さんの身体や、胎児に関心を持ってもらい、運動やストレッチをすることで、妊娠しやすい身体や、安産につながるとお伝えしてきましたが、日々の生活に制限がかかる中で、どの様に皆さんにお伝えしたらいいのか、悩んでいました。
そんな時、院長先生が元体育会系助産師の私にヒントをくれました。
「プールに入れなくても、エアーで泳げばいいのよ。水泳は全身運動で、肩甲骨の筋肉のほぐしストレッチには、とってもいいのよ♪」と・・・
最初は、半信半疑でエアースイミングを始めてみました。確かに、水泳4種目の泳ぎは、全身の筋肉や関節を使うため、筋肉がほぐれ、浮腫みの改善につながることを実感しました。そして皆さんにもこの効果を実感してもらうべく、動画を作成し配信をスタートしました。動画は、院内のモニターや、井上レディースクリニックのホームページのフォロママWEBでご覧いただけます。
エアースイミングの効果は、妊娠期の浮腫みの改善や、産後の授乳前に行うことで、肩甲骨周りの循環血液量をあげて、母乳アップにつながります。そして、どこでも!誰でも!!すぐできる!!!それがエアースイミングのポイントです。
最後に、助産師として皆さんに伝えたいことは、身体と心はつながっているということです。身体が不調を感じると、心のバランスも崩れてきます。私も運動をやめた時期は、いろんな身体の不調がでました、肩こり、首こり、下肢のだるさの多くは、筋肉の緊張が抜けなくなって、こわばることで生じます。
育児で疲れ気味のママ達が、少しでも身も心も軽くなり、ジムにもヨガにも行けない・・・そんな時は、井上レディースクリニックのエア―スイミングを思い出してください。私と一緒に、笑顔でやってもらえたら嬉しいです☆
助産師 宮澤 希