助産師

赤ちゃんに負担がないように、ママたちがちょっとでも前向きになれるように。私たち助産師の想い

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助産師 
中村若菜さん

姉の出産を機に助産師の仕事に興味を持ち、大学病院に勤務。出産を機に退職し、2人のお子さんを出産。その後週2回、9~15時の勤務を許してくれた「井上レディースクリニック」で働き始め、現在は患者のことを第一に考える院長のもと、赤ちゃんとママのために尽力している。

出産1年間の手厚いサポート

  • Q. 井上レディースクリニックでの役割を教えてください。

井上レディースクリニックでは、何かトラブルがない限りは助産師が出産を受け持ちます。出産はママにとっても助産師にとっても一番大切なこと。だから、無事に生まれると本当にほっとしますし、うれしいですね。何かトラブルが起こっても、すぐに医師に引き継げるようにし、赤ちゃん第一優先の体制を整えています。

出産後はおっぱいのあげ方、あやし方、おむつの替え方などの基本を教え、退院するまでに“新米ママとしての自信”が持てるようにするのも私たち助産師の役割です。
退院後、1カ月検診までの間は、困ったことや悩みがあればメールや電話でいつでも相談にのれるようにしています。

電話はほぼ毎日きますね。「目やにが出た」「鼻がつまっている」「おへそがくさい」……。気楽に相談してもらうことでママたちの不安も解消します。「夜中でも大丈夫だよ」と言って、夜も8名の助産師が交代で担当しています。

一歳児までのママが参加できる育児サークル「だっこクラブ」もあり、栄養士が離乳食指導などをしています。また、「だっこカフェ」を開催し、同じ状況のママたちの交流の場も提供しています。

この時期のママたちはたくさんの質問があるので、
交流しながら、会話のなかでさまざまな質問に答えるようにしていますよ。

「だっこカフェ」では、冬前には「インフルエンザの予防」、夏は水の事故が多いので「心臓マッサージ講座」、仕事復帰前の春には「卒乳の仕方」などの講座も5~10分で行い、季節ごとに知りたい情報をお伝えするようにしています。
育児は本当に大変なので、外で交流する場をつくり、小さなことに悩んだり、曖昧な情報に振り回されたりしないようにしてほしいですね。

赤ちゃんの成長とママの前向き姿勢を促すために

  • Q. 電話・メール相談で一番多いのは何ですか?

授乳がうまくいかないというのが一番多いですね。そういう場合はクリニックに実際に来てもらっています。

赤ちゃんには体重の基準値があるので、体重の動向をみて赤ちゃんにとって本当にミルクが足りていないかをまず確認します。
実際に飲ませてもらって、どのぐらいの量を飲んでいるのか、飲ませ方は大丈夫か、
極端なしこりはないか、飲み残しがないかなどをチェックします。

この時期、ママたちの気持ちも大切ですが、まずは赤ちゃんの成長が大事なんです。
だから、おっぱいが出る方法を教えたり、粉ミルクの利用を促したりもしていますよ。

赤ちゃんに負担がないように、ママたちがちょっとでも前向きになれるように
それが私たち助産師の想いです。

本当に疲れてしまったら、「産後ケアプラン」もぜひ利用してほしいですね。これはクリニックで出産していない人も利用できます。
「疲れてしまったから休みたい」「夜泣きで寝られないので寝たい」「授乳をみてほしい」

どんな理由でも大丈夫。

中には「コロナの影響で入院期間が短すぎた」という理由で退院した足でクリニックに来る方もいます。また、在宅ワークの影響で1日中家にいるパートナーを休ませたてあげたいという理由の方もいます。

24時間体制での育児はとても大変。自分を追い込まないように制度をうまく利用してほしいですね。お住まいが立川市であれば、市への申請や登録が事前に必要ですが6泊まで市からの補助も受けられます。一度に利用してもいいし、1・2泊ずつ等細かく利用することもできます。

井上レディースクリニック

[場所] 〒190-0013 東京都立川市富士見町1-26-9
TEL:042-529-0111 FAX:042-522-2109

井上レディースクリニック 産科